Windows 10で使うランチャーアプリをFlow Launcherにした
macOSではAlfredを使っていましたが、Windows 10でも同じようなコマンド入力式のアプリケーションランチャーを使いたいと思い、いくつか試した結果、最近はFlow Launcherを使っています。
先日、初めてのプラグインを作ってみました。
上の投稿にも書いたのですが、もともと使っていた Hain というアプリの開発が止まってしまったので、乗り換え先を探した結果、Flow Launcherにたどり着きました。
そこで、そのときに候補になったものと選定理由をメモしておこうと思います。
選定にあたっての条件
選定にあたって、個人的に以下のような条件をあげていました。
- プラグインが作れる
- UWPアプリを起動できる
- マルチプラットフォーム
プラグインが作れる
ランチャー自体の機能としては備わっていなくても、あとで追加できるのであれば自分で作っても良いので。
UWPアプリを起動できる
Microsoft Storeでインストールしたアプリを起動できること。
Hainは対応していなかったので、ショートカットを作って特定のフォルダに集め、それをランチャーに呼び出せるようにしていました。
マルチプラットフォーム
ランチャーは自分の中では利用頻度高いアプリなので、WindowsとmacOSで同じ操作感で使えるのであれば、その方が良いかもという考えもありました。
これはプラグインが作れることにも関係していて、せっかく作るのであればmacOSでも使えると良いなと思っていました。
候補と個人的感想
今回試してみたものは以下のような感じ。
※数値は2022/1/30時点
アプリ | Star | Fork | 備考 |
---|---|---|---|
Cerebro | 7215 | 471 | マルチプラットフォーム(Win/mac/Linux) |
ueli | 2222 | 175 | マルチプラットフォーム(Win/mac)、プラグイン機能なし |
Keypirinha | 850 | 20 | プラグイン豊富 |
PowerToys Run | 67,345 | 3,790 | PowerToysの機能の一つ、Woxベース |
Wox | 21,289 | 2,291 | PowerToys Runのベース |
Flow Launcher | 756 | 53 | Woxベース |
Cerebro
Cerebro App – open-source productivity booster with a brain
実はHainを使っているころから目をつけていて、Hainが止まったのを知って、最初はこちらに乗り換えようとしました。
Electronベースでマルチプラットフォーム(Windows/macOS/Linux)で使える点と、JavaScriptでプラグインを作れる(npm経由で配布)点が魅力でした。
当時は個人でmacOSも併用していたので、プラグインを自作したときにWindowsでもmacOSでも使えると便利だなと思い、環境の共通化という観点で良さそうだなと思ったのでした。
ただ、いざ今回乗り換えようとしたところ、最新版の0.4.0は肝心のWindowsビルドに問題があるようで配布されておらず、手元でビルドしてもうまくいかなかったので、導入は断念しました。
ueli
ueli - A keystroke launcher for Windows and macOS
これもElectronベースでWindowsとmacOSに対応しているランチャー。
触ってみたところ、非常に高速に動作するしUWPアプリにも対応しているので良さそうだったのですが、プラグイン機能がなかったので、残念ながら今回は見送り。
要望はあがっているようなので、いずれプラグイン作れるようになったら再度検討しても良いかもとは思っています。
Keypirinha
こちらも機能豊富で、プラグインも作れるので、UWPアプリもプラグインで対応しているので良さそうかなと思ったのですが…
デフォルトのランチャー起動キーバインドが Ctrl + Win + K
だった点は設定で変更できたのでまあ良いのですが、ランチャーに表示された機能を選択する際に Ctrl + n / p
で移動ができなかった点が個人的な操作感として慣れなかったので見送りに。
PowerToys Run
microsoft/PowerToys: Windows system utilities to maximize productivity
PowerToysに付属しているランチャー機能。
そういえばそんなのあったなと思って、いろいろ迷っている間に仮で使ってみたらわりと良かったので、しばらく使っていました。
ただ、まだ公式でプラグインがサポートされていないのですが、ベースになっているWoxというランチャーアプリではプラグイン機能がサポートされているので、それならWoxでも良いかもと思って、Woxを試してみることにしました。
Wox
そんなこんなで、もうこれで決まりかなと思ってWoxをインストールしてみたのですが…
インストールした直後あたりからPCのファンが回る勢いが急激に早くなる症状が発生。
どうやら既知の問題ではあるようで、UWPアプリをインデックス化するときに問題が起きているっぽい感じ。
taking too much cpu resources · Issue #3349 · Wox-launcher/Wox
それで、このIssueのなかで、こっちでは問題でないよ、と名前が出ていたのがFlow Launcherでした。
Flow Launcher
これもWoxをフォークして開発されているもののようで、もしかしたら同じ問題が出るのではとヒヤヒヤしながらインストールしてみましたが、こちらは特にCPUがブン回ることもなく、UWPアプリも実行できました。
操作感は同じくWoxをベースにしているPowerToys Runと近く、かつこちらはプラグイン機能もサポートされていたので、
あと標準機能でゴミ箱を空にするが使えたのも個人的に気に入ったところでした(macOSのAlfredでよく使っていた機能がempty trashなので)。
結論
そんなわけで、今はFlow Launcherを使っています。
プラグインも当初はC#かPythonでの開発でしたが、最近JavaScript/TypeScriptもサポートされたので、裾野が広がってくれるといいな。