Twilio & Titaniumミートアップに行ってきました
少し前ですが、7/30にKDDIウェブコミュニケーションズで開催されたTitanium関連のイベントに参加しました。
Twilio & Titanium JavaScriptで作るネイティブアプリ 〜あなたのiPhoneが電話になる - TwilioJP-UG Tokyo | Doorkeeper
Titanium関連のイベントには、昨年は結局1回も参加できなかったので、その前から数えると1年半ぶりくらいです。
今回はTwilioユーザーグループの発足に合わせて、Titaniumユーザー会の会長 @yagi_ さんがTwilioユーザーグループにも所属されている縁で、合同でのミートアップ開催となったそうです。
Twilioユーザーグループ発足について
日本各地のTwilioコミュニティから発足したそうです。
まだまだアプリが少ないので、興味ある人はぜひ参加してくださいとのことでした。
今後も各地でイベントの予定があるようなので、お近くの方は、そちらにもぜひご参加ください。
Appcelerator Platformで 何が変わったのか? 総まとめ( @kaz_konno さん)
Appcelerator公認コントリビューターでもある @kaz_konno さんによる、Appcelerator Platform 4.0での変更点についての解説。
Appcelerator Platformはアプリ開発、モバイルAPI、アナリティクスをひとつにまとめたプラットフォームで、Titanium以外からも使える
2013年からエンタープライズ向けに提供していたものが、有料ですが一般でも使えるようになったということのようです。
スライドは この後の8/1に静岡で開催されたTitanium勉強会 のものですが、P.14以降は7/30の発表のものと同じ気がします。
前半の「今こそTitanium!」も、Titaniumってどうなの?と気になっている人や、昔の発展途上の頃の印象しかないような人は必見だと思います。
変更点のポイント
個人的に新情報やはっきりした点も多くありました。
- Appcelerator Platformへは複数環境から同時ログインできないため、その場合はどちらかをログアウトする必要がある
- Appcelerator CLI(
appc
コマンド)提供後も、Titanium CLIを直接使えているが、appc
でないとうまく動かない部分があるようなので、appc
を使っていく方が良さそう- 4.0以降のAndroidで、ストア用のビルドができないらしい
- 9/1にシャットダウン予定の旧Node.ACS/ACSのうち、ACSのマイグレーションツールは現在開発中らしい
- 旧Node.ACSは手動で移行が必要
- 料金プラン
- 初期登録時はDeveloper Sandbox状態で、Indieにするには手動で切り替える必要あり
- Windows Nativeサポート
- iOSを先んじて、HALで作られた初のプラットフォーム
そういえば、2015/3/30までに登録していた人は永久無料でIndieプラン使えるということでしたが、6/30までにAppcelerator Platformに登録していなかった人は、今から登録しても無料にはならないでしょうか。なんだかそういった人もいるようなので、ダメ元でサポートに問い合わせてみるのも良さそうです。
今後について
スマートフォン向けのクロスプラットフォーム開発製品としての歴史は長いので、安定性は高まっているし、一番まともに仕事で使えるでしょうという話でした。
iOSとAndroidとサーバーサイド、それぞれに専任のエンジニアがいる(もしくは全てをこなせるスーパーマンである)のであればともかく、予算等の制限で少数で開発しなければならないような場合は、充分選択肢になると思います。
Titanium + Twilio - JavaScriptで電話しよう( @yagi_ )
いよいよ、今回の本題。
TwilioとTitaniumを組み合わせれば、なんとすごい!iPhoneを電話にすることができるのです!というもの。
…ん?iPhoneってでん(ry
スライドはTwilioの紹介と、今回実現している内容のシステム構成について。
Twilioが実際に端末や認証サーバーとどういったやりとりをしているかという仕組みについての情報は少ないらしいので、そういった点でも重要そうな資料です。
個人的なメモ
- 認証用のサーバーが必要
- Twilioからもアクセスできる必要があるため、グローバルからアクセスできるもの
- Capability Token
- もうすぐ名前が変わるらしい
- Twilioの料金プラン
- Imcoming(着信料)でいくら、Outgoing(通話料)でいくら、と2つかかる
- 料金の詳細については こちら を参照
- Twilioは https://www.twilio.com/ と http://twilio.kddi-web.com/ は別アカウント
- http://twilio.kddi-web.com/ は日本リージョンになるので、レイテンシに影響する
iPhoneを電話にしてみる
サンプルソースとモジュールは以下のリポジトリにあるそうです。
- yagitoshiro/TiTwilioBasicPhone
- yagitoshiro/TiTwilio - Twilio SDKのTitanium用モジュール
README.mdに丁寧に解説されているので、これを見ながらやれば動かせそうです。
自分は勉強会中、リポジトリの git clone
が終わらずにビルドできなかったので、いずれ改めて、自分のAndroidを電話にしてみたいと思います。
Twilioの使いドコロ
某ビデオオンデマンドサービスなどでは、アプリ内からの問い合わせで活用しているらしいです。
認証サーバー側で各種イベントをハンドリングすることができるため、例えばサポートが混雑している場合、後で折り返すというメッセージを返しておいて、オペレータに空きができたタイミングで、ユーザーにこちらからかけ直す、といったこともできるそうです。
また認証サーバーを中継させることで、お互いの番号は知らせずに通話させることもできるということで、プライバシーを重きをおくサービスでも使えます。
他にも電話番号を使う認証や、広告キャンペーンなどの事例があるようです。
詳しくはTwilioのサイトをご覧ください。
活用事例 | Twilio for KDDI Web Communications
そういえば2段階認証サービスの Authy は、Twilioに買収されていたんですね。
自分でも使っていながら、忘れていました。
そして、ご飯
帰りがけにご飯に行く方々に声をかけていただいたので、その後の夕食会も参加させていただきました。
話題がハイレベルであまりついていけませんでしたが、普段まわりにTitaniumどころかエンジニア的な話が出来る人がいないので、楽しかったです。
またご一緒させてください。
作ればわかる!Titanium Mobileプログラミング SDK3対応
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